CD50のノーマルカムに交換し、アイドリングも振動も安定していましたが、イマイチパンチが有りません(T_T)
スポーツカムを探していましたが、お値段が少し高いですがヨシムラのカムシャフトに交換しました。
<ヨシムラST-1カム>定価は8800円(税込9504円)でしたが、GT商会で7800円+650円(送料)の8450円(税込)で購入しました。

<カム交換>カムシャフトの交換だけならシリンダーヘッドを外さずに交換出来ます。
インテーク側とアウター側(上下)のロッカーアームのロックナットとアジャストスクリューを緩めるとカムシャフトが外れます。カムシャフトを交換してタペットクリアランスを調整して終了です。
言葉で書くと簡単ですが実際にはタペットクリアランスの調整に時間がかかり2時間かかりました(T_T)
<手順>いつものようにエンジンに下に枕木を置いてエンジンのヘッド側を持ち上げます。
車体が安定する事とエンジンオイルをクランクケース側に下げるのが目的です。

フライホイールの「Tマーク」とカムギアの「○」マークを合わせます。
これをしないと後で面倒な事になりますので必須項目です。

ボルトを外してカムギアをカムチェーンから取り外します。
この時にカムチェーンがクランクケース側に落ちない様に注意します。落ちると最悪腰上分解になります…
ロッカーアームのロックナットとアジャストスクリューを緩めてCD50のノーマルカムシャフトを取り外します。
ヨシムラのカムシャフトを組み付ける前に、取扱説明書にはモリブデングリスとエンジンオイルを1対1で混合したものをカム山に塗布する事になっています。

ベアリングにもエンジンオイルを塗布してシリンダーヘッドも組み付けます。
後は、ヨシムラのカムシャフトを取り付け逆の手順で組み付けます。
ロッカーアームのアジャスターを取り付けて遊びが無い程度に締め付け、バルブとピストンの干渉していない事の確認をします。静かな場所なら打音がしなければ先ずは大丈夫です。
タペットクリアランスを0.05mmに調整しました。
取扱説明書では0.03〜0.07mmの範囲が推奨でしたので、中央値の0.05mmにしました。
アジャストスクリューで0.05mmでもロックナットを締めると隙間が広がりますので、ロックナットを締め付けた状態でアジャストスクリューを回して調整します。
少しキツくアジャストスクリューで調整しロックナットを締めると良い感じに調整できます。
本来であれば、専用工具が有ると楽なのですが使用頻度が少ないので手持ちの工具で調整しました。
キックを使ってバルブとピストンの干渉確認をします。
プラグは外してキックしますがはじめはゆっくりとキックを降ろします。

バルブとピストンの干渉が無い事を確認した後に、ギアを4速に入れてゴリラを動かしエンジンを回します。
この作業はエンジンヘッドにエンジンオイルを回すのが目的です。100mm程度ゴリラを押しました。
最後にプラグを取り付けてキックしてエンジン始動をします。
キックが一発でエンジンがかかりました。

暫くアイドリングして、エンジンオイル漏れ等の確認をしました。
アイドリングは凄く安定しています。
良い感じなのですが、雨が降ってきて試乗は断念しました(T_T)
<CD50とヨシムラのカム比較>左側がヨシムラで右側がCD50ノーマルです。

カム山の高さが全然違います。
オーバーラップとかは目視では判りませんが、カムが高いので高回転まで追従出来そうなカムシャフトです。
取扱説明書には10000rpmまでとの注意書きが有りましたがタコメーターが無いので雰囲気でシフトアップになりそうです。
恐らくバルブスプリングはCD50ノーマルなので、サージングが起こる手前でシフトアップしていけば大丈夫だと思います。
以前つけていたタケガワのスポーツカムシャフトは高回転は凄く良かったのですが、エンジンが十分に温まるとアイドリングもスムースになりました。高回転重視のカムシャフトのプロフィールって感じです。
今回交換したヨシムラのカムシャフトはエンジン始動から直ぐにアイドリングが安定していますので、高回転のパンチが少し不安です。
しかし天下のヨシムラ製品なので凄く期待しています!!